ペールエールとは?その特徴や種類、オススメのビールを紹介します

ペールエールとは?その特徴や種類、オススメのビールを紹介します

熊倉
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こんにちは!
ホップの殺菌力を信じて風邪気味のときこそビールを飲むCRAFT BEER TIMES編集部の熊倉です。

みなさん、今日もクラフトビール飲んでますか?

そんなビール大好きなあなたに質問なのですが、クラフトビールの中で最もポピュラーなビアスタイルってなんだと思いますか?

個人的には、それは「ペールエール」だと思っています。

モルトとホップが程よく効いた華やかでコクのある味わいで
「あれ?今まで飲んでいたビールとなんだか違うぞ!?」
と、初めてペールエールを飲んだ時にこのように感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ペールエールは数多くのクラフトブルワリーで定番商品としてラインナップされているビアスタイルであり、ブルワリーの看板ビールとされていることも少なくありません。

というわけで、今回はそんなペールエールについて解説していきたいと思います。

  • ペールエールってどんなビール?
  • どうやって生まれたビールなの?
  • 種類がたくさんあるからオススメが知りたい!

そんなペールエールについての疑問や基本的な知識が学べる内容となってますので、ぜひともご覧ください。

それではいきましょう!

ペールエールの概要

ペールエールはイギリス発祥の淡色タイプのエールビールです。

イギリスからアメリカへ、そしてクラフトビールブームにより世界へと広がっていき、現在では世界各国のクラフトブルワリーで生産されているポピュラーなビアスタイルです。

世間一般に普及しているピルスナータイプのラガービールとは異なり、華やかな香りとコクのある味わいが特徴的で、エールビールを代表するビアスタイルとされています。

名前の由来の「ペール」とは淡い、薄いという意味を持っていますが、ペールエールの外観は黄金色~琥珀色までと幅広いです。

※名前の由来について詳しくは後述の「ペールエールの歴史」で解説します

ペールエールの特徴

ペールエールの特徴はモルトとホップのバランスの良さです。

ピルスナーなどのラガービールほど軽すぎず、IPAほどの強烈さはないちょうど良い味わい。
アルコール度数はだいたい5%と標準的で飲みやすく、いくらでも杯を重ねることのできるドリンカビリティの高さもペールエールの魅力のひとつです。

また、ペールエールはクラフトビールの基本となるバランスのとれたビールなので、裏を返せばブルワリー独自の個性を感じやすいビアスタイルとも言えます。

例えば、ブルワリーによっては特定のホップを大量に使っているとか、自社で培養した特徴的な香りの酵母を使っている、ペールエールと名前が付いていながら色がとても濃いなどが挙げられます。
多くのブルワリーがペールエールを看板商品としている理由は、このように“自分たちの強みや個性を反映できる”という点にあるのかもしれません。

熊倉
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そういった意味でペールエールはもっとも守備範囲が広いビアスタイルと言えるかもしれませんね!

ペールエールの歴史

ペールエールは今でこそクラフトビールの定番となっていますが、イギリスで発祥してからどのようにして世界に広まっていったのでしょうか?

そんなペールエールの歴史について解説していきます。

ペールエールの誕生

ペールエールは17世紀のイギリスで誕生しました。

実はその発祥についての詳しいことはわかっていないのですが、少なくともモルトの新たな乾燥方法の確立によってペールエールは生まれたとされています。

「コークス」という不純物を含まないクリーンな熱源を持った石炭が開発され、淡色モルトの製造が可能になりました。
これによって淡い色のビールがつくられるようになったのです。

また、「淡い、薄い(ペール)」という名称の由来についてですが、実際のペールエールは黄金色~褐色のものまであり、現代の感覚からすると「淡い色」とは言えません。

しかし、当時イギリスで飲まれていたビールはポーターやブラウンエールなどの濃色タイプが多く、それらと比較すれば色が淡いためにペールエールと呼ばれるようになったのです。

ペールエールの流行とその理由

18世紀から19世紀にかけてペールエールは世界的に人気を拡大していきます。

その淡い色合いとホップの程よい苦味と香りの効いた味わいは人々を惹きつけました。その人気の背景にはピルスナーの台頭と、イギリスの水質が関係しています。

ピルスナーの台頭

1842年のピルスナー誕生によって、世界は淡色ビールに熱狂するようになります。

イギリスでは1845年にガラス税が撤廃され、それまで使われていた陶器製のグラスはガラス製へと変わっていきます。

淡色ラガービールとその色を美しく見せるガラスの登場によって、同じく淡色エールであるペールエールはその波に乗るように人気を獲得していきます。

また、ペールエールは世界的な人気を得て輸出が多くなるにつれて、長い輸出期間に耐えるようにと加えられるホップの量が多くなっていきました。

熊倉
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このことは後にIPAの誕生にも繋がっていくこととなります!

イギリスの水質

そしてイギリスのペールエールが大きな人気を集めた最大の理由としては、ミネラル豊かな硬水が挙げられます。

ペールエールが生まれたイギリス中部の街「バートン・オン・トレント」の水質は世界でも有数の硬水で、カルシウムや硫酸塩などの豊富なミネラルを含んでいます。
この硬水はホップの苦味を適度に和らげつつ華やかな香りは残し、ドライな味わいをビールにもたらしてくれます。

この地域でつくられたペールエールはバートン・エールとも呼ばれ、イギリス国外からも非常に大きな人気がありました。
水質調節の技術がなかった当時は、バートン・エールを他の地域で真似しようとも、なかなか同じ品質のものは出来ませんでした。
そのためイギリスのホップが効いたペールエールは、バートン・オン・トレントの水質の賜物であると言えるでしょう。

ちなみに現代では、仕込み水にミネラルを添加して硬水へと水質を変える技術をこのバートン・オン・トレントにちなんで「バートナイズ」と呼ばれています。

すっきりとした味わいのピルスナーがチェコの軟水で生まれたように、コクのあるペールエールはイギリスの硬水によって生まれました

熊倉
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その土地の水質がビアスタイルの誕生に大きく関わっていたということがわかりますね!

各地で進化するペールエール

クラフトビール時代に世界へ広がったペールエール

ペールエールはイギリスから世界へと広がり、それぞれの国で独自の発展を遂げていくことになります。

2度の世界大戦によってエールビールは一度衰退しますが、アメリカ発のクラフトビールブームによって様々なエールビールが再びつくられるようになりました。
近代に入ってからビールは淡色タイプが主流となったため、エールビールをつくる場合は色の淡いイギリス発祥のペールエールが手本となったのです。

多様化していくペールエール

そんな英国発のペールエールですが、地域が変われば使われる原材料に違いが出るのは当然で、完成したペールエールは国や地域によって個性が出るようになります。

特にアメリカに渡ったことでペールエールは大きな変化を遂げ、そのホップの苦味と香りが際立ったビールはクラフトビールブームとともに爆発的に世界へと広がっていきました。

現在では世界中の多くのクラフトブルワリーがペールエールを定番ビールとしてラインナップしており、こうしてペールエールはクラフトビールの基本的なスタイルとして確固たる地位を確立しました。

ペールエールの種類

そんなイギリス発祥のペールエールですが、世界へと広がっていった結果様々な種類が生まれました。
今回はその中でも人気の高い主要なペールエールの種類をここでご紹介していきます。

イングリッシュ・ペールエール

イギリスでつくられる元祖・ペールエール。
イングリッシュ・ペールエールの特徴は、落ち着きのあるホップの香りとモルトが効いたまろやかな味わいです。

ホップの苦味は適度に抑えられ、モルトの風味と酵母が生み出すフルーティーな香りがはっきりと感じられます。
イングリッシュ・ペールエールに使われるイギリス産のホップは、干し草やハーブ、紅茶などのおしとやかで大人なキャラクターが特徴です。

アルコール度数は5%前後であることが多く、ドライで飲みやすい仕上がりとなっています。

また、イギリスのパブではペールエールよりも度数や味わいが抑えられた「ビター」や、同じく低アルコールでモルトの甘さを強調した「マイルドエール」などのペールエールに類似する伝統的なエールビールも飲まれています。

アメリカン・ペールエール

現在おそらく世界で最も消費されているであろうペールエールがこのアメリカン・ペールエールです。
アメリカンホップがふんだんに使われており、豊かなシトラスやトロピカルフレーバー、そしてしっかりとした苦味がアメリカン・ペールエールの特徴です。

世界にクラフトビールの流行を巻き起こすきっかけとなったビアスタイルで、ホップの魅惑的な苦味と香りが米国を始めとする世界の人々を熱狂させました。
アメリカン・ペールエールはそのアメリカ産のホップが強調されているホッピーなスタイルです。

アメリカン・ペールエールはIPAとの境界線が曖昧なビアスタイルで、IPAに匹敵する様な苦味や鮮烈なホップの香りを持ってることもあります。
また、通常IPAに使われるような「セッション」や「ヘイジー」タイプのアメリカン・ペールエールも存在します。

ベルジャン・ペールエール

ビールの多様性の国・ベルギーでつくられるのがベルジャン・ペールエールです。
ペールエールのなかでも異彩を放つ独特なタイプで、ベルギー酵母を使ったドライでキレのある味わいとフルーティーでスパイシーな香りが大きな特徴を持っています。

ベルギーのペールエールは、ピルスナーを始めとする淡色ラガービールに対抗するためのエールビールとして発展していきました。

ラガービールの台頭とその大きな人気に危機を感じたベルギーの古くからの醸造家たちは、イギリスのペールエールを手本にドイツのホップとベルギー原産の酵母を用いた淡色エールをつくり始めます。
こうして出来上がったのがベルジャンペールエールです。

ベルギー酵母の持つフルーティーでスパイシーな香りとキレ味するどい味わいは、ほかの国のペールエールとは一線を画すユニークな仕上がりとなりました。

ちなみにこのベルジャン・ペールエールをさらに強化したものが、「デュベル」などで知られるハイアルコールのベルジャン・ゴールデンエールとなります。

CRAFT BEER TIMES編集部が選ぶオススメのペールエール5選

これまでの解説でペールエールについての知識は深まりましたでしょうか?

学んだ後は実際に飲んでみよう!ということで、CRAFT BEER TIMES編集部が選んだオススメのペールエールをご紹介いたします。

熊倉
熊倉

個性豊かな様々なタイプのペールエールを厳選しました!
ぜひ飲み比べしてその違いを楽しんでみてください!

1. ヤッホーブルーイング「よなよなエール」

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国産クラフトビールの決定版!
香りとコクのバランスが秀逸な日本を代表するペールエールです!

2. ベアードビール「ライジングサン ペールエール」

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じんわりと広がる豊かなモルトの味わいが特徴です。
ホップの爽やかさとエールならではのフルーティーな香りが心地良い!

3. Y.MARKET BREWING 「パープルスカイペールエール」

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爽快なホップの香りと苦味が楽しめるホッピーなペールエール。
モルトの風味が抑えられたクリアな飲み口ですが、ホップの個性がふんだんに感じられます!

4. シエラネバダ「ペールエール」

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アメリカにクラフトビール革命を起こした伝説的なペールエール。
鮮烈なホップの柑橘系の香り、コクのある苦味とモルトの風味は病みつきになります!

5. フラーズ「ロンドンプライド」

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イギリスのパブで飲まれている伝統の味わいのペールエール。
紅茶のような落ち着いた香りと滑らかな口当たりは軽やかで、いつまでも飲み続けられます!

まとめ

今回はクラフトビールの基本、ペールエールについて解説させていただきました。

最後に今回の記事の重要なポイントを振り返ります!

要点まとめ
  • ペールエールはイギリス発祥のエールビール
  • 特徴はモルトとホップのバランスの良さで、生産国のスタイルによって個性が異なる
  • イギリスでつくられる高品質なペールエールの秘密はミネラル豊富な硬水

ペールエールはタイプによって様々な個性を持っています。

同じペールエールというスタイルでも、どの国のエッセンスを取り入れたタイプなのかを考えながら飲むと面白いかもしれません。

もちろん飲み比べもおすすめです!
ぜひ色々なペールエールをあれこれ考えながら飲んでみてください。

熊倉
熊倉

ちなみに私の最近のお気に入りは英国紳士がパブで楽しむイングリッシュ・ペールエールです!ジェントルマンに憧れる方はお試しを!

それではまた!

CRAFT BEER TIMES 編集部
この記事を書いた人
CRAFT BEER TIMES 編集部
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