サワーエールってどんなビール?オススメの酸っぱいビール10選

サワーエールってどんなビール?オススメの酸っぱいビール10選

こんにちは!
自家栽培のホップが猛スピードで成長中なCRAFT BEER TIMES編集部の熊倉です。

あなたは、「サワーエール」というビールの種類をご存じでしょうか?

このサワーエール、実はクラフトビール業界では非常に盛り上がっているビールのスタイルなのです。

サワーエールとは、端的に言ってしまえば酸っぱいビールのこと

もともとは伝統的な製法を用いたビールなのですが、現代のビール醸造技術と、ビールに対する新しい解釈によってサワーエールは様々な変化を遂げています。

「酸っぱいビールって賞味期限の切れたビールじゃないの?」
とイメージされるかもしれませんが、サワーエールはしっかりと計算された製法を採っているのでご安心を。

ということで今回の記事ではそんなサワーエールを特集いたします!

おすすめの銘柄はもちろん、なぜサワーエールは酸っぱいのか、サワーエールの楽しみ方まで解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!

サワーエールとは?

サワーエールとは、特定のビアスタイルのことを指すのではなく、酸味のあるビールの総称です。

では、サワーエールはなぜ酸っぱい味わいを持っているのか?
その酸味の秘密は「乳酸菌」にあります。

通常ビールはビール酵母のみによってアルコール発酵が行われますが、サワーエールは乳酸菌による乳酸菌発酵も同時に行われます。

乳酸菌はチーズやヨーグルトやキムチなどの発酵食品づくりに用いられる菌で、コクのある酸っぱい味わいが特徴です。

近代以前のビール造りは現在ほど醸造技術や設備が整っていなかったため、天然の乳酸菌がビールの中で発酵することで、当時のビールは少し酸味があったと考えられます。

それを裏付けるかのように、ベルギーやドイツなどのビール伝統国には地ビール的な位置づけとしていくつかのサワーエールが存在します。

意外と古い歴史を持つこのサワーエールですが、実は昨今のクラフトビールブームの中で再び脚光を浴びているのです。

特にアメリカではこのサワーエールの流行が進んでおり、トラディショナルなベルギーやドイツのビールを現代風にアレンジした商品が次々とリリースされています。

また、通常のビールにはないすっきりとした酸味があることによって、ワインのような食事との組み合わせが可能なところもサワーエール人気の理由のひとつです。

サワーエールの種類

前述したように、サワーエールとは酸味のあるビールの総称です。
ここからは、サワーエールに分類されるビアスタイルをいくつかご紹介していきたいと思います。

ランビック

ランビックはベルギーを代表する元祖サワーエールです。

ベルギーの首都・ブリュッセル近郊に生息する野生の酵母や乳酸菌によって作られるこのランビックは、強烈な酸味と複雑な香りが特徴です。
口の中がキュッとするような酸味がありますが、その酸味の奥には確かな旨味が感じられます。

ランビック独特の「馬小屋」と表現されるワイルドな香りや、フルーツやナッツなど多様性に富んだ香りもランビックの大きな魅力です。

とにかくインパクトの大きいサワーエールですので、初めてランビックを飲むと通常のビールとの違いに驚かれるかと思います。

また、ランビックには古酒と新酒をブレンドしたものや、フルーツを漬け込んだ飲みやすいものまで様々あります。

フランダース・レッドエール

フランダースレッドエールは、オーク樽で数年間の熟成が行われるベルギービールです。

ベルギーの西フランダース地方で生産されるビールで、赤みを帯びた外観と甘酸っぱくコクのある味わいから「赤ワインのようなビール」と呼ばれることもしばしばあります。

オーク樽に住み着いた乳酸菌によって、熟成期間中に乳酸発酵が行われます。

強い酸味がありますが、適度な甘さとベリー系のフルーティーな香りが感じられるので、クセになるような味わいがあります。

ちなみに、アイリッシュ・レッドエールという似た名前のビアスタイルもありますが、こちらはカラメルモルトの効いたすっきりと飲みやすいアイルランド発祥のビールです。同じレッドエールでも特徴が全く違うのでご注意を。

ゴーゼ

ドイツ北中部にあるゴスラーの町が発祥のサワーエールです。

ゴーゼの特徴は乳酸菌発酵による酸味と、副原料に「塩」を使っているところ。

副原料に塩を使っていることから、かすかに塩気の効いた味わいが食欲をそそります。

塩だけでなくコリアンダーなどのハーブが使われたり、小麦麦芽が使われることから、酸味がありながらもさっぱりと飲みやすい仕上がりです。

副原料に塩を使っている理由には諸説ありますが、一説によるとゴスラーは鉄鉱採掘が盛んな町だったことから、労働者の塩分補給を目的としてビールに塩が使われていたと言われています。

ベルリナーヴァイセ

ドイツ・ベルリンで作られる低アルコールのサワーエールです。

乳酸発酵されたビールに、フルーツのシロップを加えて飲むカクテルのようなビールです。

アルコール度数が3%前後と低く、乳酸発酵した酸味のあるビールに甘いフルーツシロップを加えることで飲みやすく心地よい味わいに。

食前・食後酒として気楽に楽しむビールですので、サワーエール初心者にもってこいのビールと言えるでしょう。

ちなみに現地ではストローを使ってベルリナーヴァイセを飲むのがポピュラーらしいですよ。まさにカクテルのような楽しみ方ですね。

フルーツサワー

フルーツサワーとは、その名の通り乳酸発酵させたサワーエールにフルーツを加えたビールを指します。

加えるフルーツはサクランボ、ブルーベリー、イチゴ、桃、リンゴ、オレンジなど様々。
生の果汁や果肉をビールに加えることや、甘味を付けるためにシロップを使うこともあります。

通常のフルーツビールとは違い、果実のフレッシュな酸味と風味、乳酸発酵による旨味のある酸味の両方を味わえるところが特徴です。

フルーツサワーはここ近年のクラフトビールブームにおいて、最も流行しているサワーエールのカテゴリと言えます。

おすすめのサワーエール10選

それでは編集部おすすめのサワーエールの銘柄をご紹介していきたいと思います!

サワーエールといってもその種類は様々です。気になったものがあればぜひ試してみてください!

1. 常陸野ネストビール「塩梅エール」

国産の青梅と藻塩を使ったジャパニーズ・サワーエールです。
しっかりと感じる梅の爽やかさが心地よく、藻塩が酸味の角をまろやかにしてくれます。

2. 平和クラフト「サワーエール」

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日本酒蔵がつくる国産のサワーエールです。
南高梅を使用した梅ならではのきゅっとした酸味と、乳酸発酵によるフルーティーで複雑な香りが特徴。

3. ブリュードッグ「オーバーワークス FUNK×PUNK」

人気ビール「パンクIPA」の野生酵母バージョンです。
ホップのフルーティーな香りと野生酵母によるワイルドな香りが混ざりあい、穏やかな酸味がいつものパンクIPAにさらなる刺激を与えています。

4. シエラネバダ「ワイルド・リトルシング」

副原料にイチゴ・ハイビスカス・グアバを使ったフルーツサワーです。
南国気分を味わえるようなフルーティーな香りがあり、抑えめの酸味がフレッシュで飲みやすい味わいを生み出しています。

5. モダンタイムス「フルートランズ」

パッションフルーツとグアバを使ったゴーゼスタイルのビールです。
豊かなトロピカルフルーツの香りが感じられ、爽やかな酸味の中にある程よい塩気がアクセントとなり飲みやすさ抜群!

6. サンマイ「マゴウ ゴーゼ」

台湾産のスパイス「マゴウ」を使ったゴーゼです。
胡椒のようなスパイシーさとレモングラスを思わせる独特の香りが感じられ、味わいは塩気と酸味がうまく調和しており全体として非常にユニークな仕上がり。

7. ブーン・グース

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強烈な酸味と複雑な旨味が楽しめるランビックです。
フルーツやナッツなどの香りが複雑さを生み、強い酸味と旨味をはっきりと感じますが後味はさっぱりとしています。

8. オード・ベールセル「オード・クリーク」

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生のさくらんぼを漬け込んだフルーツランビックです。
発酵による旨味のある酸味とさくらんぼのフレッシュな酸味が混ざりあい、爽やかさと熟成間の両方を味わえる個性的なビールです。

9. ローデン・バッハ グランクリュ

熟成により円熟した酸味と甘味を備えたフランダース・レッドエールです。
リンゴや赤いベリーを思わせるフルーティーな香りがあり、深みのある酸味と甘味はまるで熟成されたワインのような味わい。

10. ミッケラー「スポンタン ライチ」

ランビックをインスパイアして作られたフルーツサワーです。
みずみずしいライチの風味と、樽熟成によって生まれる豊かな酸味のバランスが秀逸。乳酸発酵による酸味とコクを感じつつ、飲みやすさも抜群です。

サワーエールの美味しい飲み方

酸味が特徴のサワーエールは、普段飲むビールと変わった楽しみ方ができます。

サワーエールをより美味しく飲むための方法をご紹介します。

サワーエールを飲む温度

サワーエールを飲むときは、少しぬるめの温度で飲んでみることをおすすめします。

サワーエールに含まれる酸味は、乳酸発酵によって生まれる「乳酸」です。
この乳酸は冷えた状態よりも、少し温度が高まった状態の方が酸味を心地よく感じるという特徴を持っています。

そのため、キンキンに冷やしたものを飲むよりも、冷蔵庫から出して5〜10分ほど置いてから飲む場合のほうが酸味はぐっとまろやかになります。

一方で副原料にフルーツが使われたサワーエールは、冷やして飲むことをおすすめします。
乳酸発酵の酸味だけでなくフルーツのフレッシュな酸味があるので、冷やした方がイキイキとした酸味を味わうことができるからです。

サワーエールに合わせるおつまみ

サワーエールに合わせるおつまみは、いつものビールとは違うものを選ぶと良いでしょう。

サワーエールの大きな特徴は酸味ですので、同じく酸味が特徴のワインに合うおつまみを選ぶと良いペアリングができます。

例えば、サーモンのマリネや生ハム、白身魚のムニエルなどはサワーエールと相性ぴったりだと思います。

熟成されたサワーエールであれば、旨味と複雑な風味とバランスを取るために出汁の効いたおでんや煮込み料理などと合うと思います。

また、同じ乳酸発酵がされたおつまみともサワーエールは好相性です。
例えばチーズやヨーグルトを使った料理、ドイツの漬け物であるザワークラウト、ピクルスなどがオススメです。

まとめ

酸っぱいビールであるサワーエールには、いつものビールにはない爽快な酸味があります。

初めてサワーエールを飲む方は驚かれるかもしれませんが、この爽やかな酸味と麦の風味の組み合わせにハマってしまう人も少なくありません。

また、ビアスタイルや副原料などバリエーションの豊富さもサワーエールの魅力の一つです。

サワーエールは今後もクラフトビールブームの中で盛り上がっていくとされていますので、ぜひこの機会にサワーエールを試してみてください!

それではまた!

熊倉
この記事を書いた人
熊倉
1993年生まれ、酒屋勤務、新潟市在住。いろいろお酒を飲むけどいつもビールに戻ってくる。セッションIPAを水筒に入れて持ち歩きたい。大衆酒場が好き。
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